塗料には水性タイプと油性(溶剤タイプ)の2種類があります。 油性と水性では水性タイプの方が安価です。また、油性(溶剤)は1液型と2液型に分かれています。 1液型は缶を開けるとすぐに使える物で2液型よりも作業性に優れています。 2液型は2つの材料を混ぜて使用するもので、本来の塗膜の機能を発揮します。 但し、混同した塗料は翌日には使えなくなってしまうので作業する分のみを混同して使用することになるため、作業性は1液型に比べて劣ります。
上塗りの耐久性を良くするためにも下塗りはとても重要になります。 下塗り材は壁面の状態や外装材の種類等により判断が必要です。
外壁(サイディング・モルタル等)は以下↓     
下塗り材 役割
シーラー シーラーとは、外壁塗装をする際に、塗料の下にあらかじめ塗っておく下塗り材のことです。
多くの種類があります。シーラーの役割は、塗料の吸い込みを止める効果、密着力の向上が主です。
上塗り塗膜の性能を十分に発揮するために使われる下塗り材です。
透明もしくは半透明で、粘度の低い液体がほとんどです。
浸透性シーラー 浸透性シーラーは、外壁塗装をする前に塗っておくことにより、
浸透性が高まり下地に対して「くさび効果」が得られ、塗料の密着性を高めます。
外壁の表明層が脆弱でも、その強度を高める効果があります。
耐水性や耐アルカリ性に優れ、仕上げ塗料の性能を高めます。
上塗り材の密着を高めるので、塗料の選択幅を広げることができます。
フィーラー フィーラーは外壁塗装をする際に、あらかじめ下地に塗っておく素材です。
膜厚が比較的つきやすいので、下地の凹凸を滑らかにする目的に使われます。
シーラーほどではありませんが、塗装の密着性を高めるのにも用いられます。
弾性・微弾性・その他の三種類にわかれますが、微弾性のものが最も広く使われています。
微弾性フィーラー 微弾性フィーラーは、フィーラーの中で最も多く使われ、
下地の凹凸を滑らかに調整するのに用いられる、水性材料です。
名前に「弾性」と付くのでわかる通り、柔らかく粘性のある、ゴムのような下塗り材です。
それを専用のローラーで伸ばして塗布します。
外壁にあらかじめ塗ることにより、塗料の塗膜が外壁に追従しやすくします。
屋根(コロニアル・カラーベスト等)は以下↓     
下塗り材 役割
シーラー シーラーとは、外壁塗装をする際に、塗料の下にあらかじめ塗っておく下塗り材のことです。
多くの種類があります。シーラーの役割は、塗料の吸い込みを止める効果、密着力の向上が主です。
上塗り塗膜の性能を十分に発揮するために使われる下塗り材です。
透明もしくは半透明で、粘度の低い液体がほとんどです。
浸透性シーラー 浸透性シーラーは、外壁塗装をする前に塗っておくことにより、
浸透性が高まり下地に対して「くさび効果」が得られ、塗料の密着性を高めます。
外壁の表明層が脆弱でも、その強度を高める効果があります。
耐水性や耐アルカリ性に優れ、仕上げ塗料の性能を高めます。
上塗り材の密着を高めるので、塗料の選択幅を広げることができます。
続いて、外壁塗装・屋根塗装工事で最も重要なのが塗料選びです。 高いもの=良いものとは限りません。
ここでは、外壁と屋根の塗料について詳しくご説明いたします。 塗料は大きく分けると以下の4つの種類に大別されます。
また、塗料には溶剤(油性・シンナー系)タイプと水性タイプの2種類があり、 溶剤タイプは1液タイプと2液タイプの2種類があります。

■アクリル樹脂塗料
アクリル樹脂塗料は、アクリル樹脂を塗膜形成主要素とする塗料です。溶剤系と水溶系があり、溶剤系は主に打ち放しコンクリートの上塗りに用いられ、水溶系は主にモルタルやコンクリートの塗装に用いられます。共に耐候性と耐水性に優れますが、酸性雨にはやや弱いです。 軽天井などの湿気が滞留しやすい箇所に塗装することが一般的です。 吹き付け塗装もできますが、周囲に飛び散るため、ローラーやハケでの塗装が一般的です。

■ウレタン樹脂塗料
ウレタン樹脂塗料は、正式にはポリウレタン樹脂塗料といい、5から10ほど前までは主流だった塗装方法です。 ウレタンが結合を形成することによって生成される、ポリウレタンが塗膜となる塗料のことをいいます。独特の肉厚感と光沢を持ち、硬度と耐候性、耐薬品性と耐油性に優れ、またたわみ性に富むので耐摩耗性が高く、剥がれにくいという特徴があります。 また、ウレタンにはゴムのような良質な弾性があり、柔らかい物質との密着性が高いので、特に木部との相性が非常に良いという特性があります。そのため木造建築や縁側の床材などによく用いられます。

■シリコン樹脂塗料
シリコン樹脂塗料は、正確にはアクリルシリコン樹脂塗料といい、シリコン樹脂にアクリル樹脂を反応させ製造された塗料です。シリコン樹脂塗料は、下地への付着力が強く、光沢が長持ちし色あせもしにくいです。また、耐水性、耐薬品性、耐油性に優れ、汚れが付きにくく取れやすいという性質もあります。さらに比較的高い耐候性も持ちます。 水溶系と溶剤系があり、前者は主にモルタルやコンクリートの塗装に、後者は主に打ち放しコンクリート生地仕上げの上塗り塗装に使用されます。また、共に亜鉛メッキへの直接塗料も可能です。 費用対効果を考えると、現実的な高級塗料と言えるでしょう。
■光触媒塗装
酸化チタンと紫外線の反応による光触媒効果と、光が当たると酸化チタンが超親水状態になる(水が付いても水玉にならない)現象、この2つのメカニズムを塗料に取り入れたのが光触媒塗料です。ハイドロテクトコートとも言います。 「水をはじかず、物質の表面に水がなじむ状態」を形成する技術と、光触媒の有機分解技術を総称して「ハイドロテクト」と呼び、TOTOが世界で初めて開発に成功しました。 外壁に光触媒塗料を塗装すると、紫外線によって表面の汚れが分解される光触媒効果と、雨が降ることによって汚れの下に水が入り込むことによって、汚れが自然に洗い流されます。 「太陽が洗い、雨が流す」という、つまり自然の力だけで綺麗になる、夢の塗料といえます。 コスト的には高くなりますが、長持ちするので、費用対効果は高いでしょう。 ただ、日光に反応する塗料なので、日陰部分では効果が出にくく、また無機質系の汚れは分解できません。

■断熱塗料
真夏は、建物の屋根や壁が太陽光により蓄熱し、周辺全体に「熱だまり」が発生することで、ヒートアイランド現象を起こします。また逆に冬は、建物内の暖気が外部へ逃げてしまい、寒くなってしまいます。 断熱塗料は、建物に熱がこもったり、逆に熱が外へ逃げるのを防ぐために用いられます。 断熱材として一般的なグラスウールは、ガラスを綿のように繊維化したもので、繊維間の空気によって断熱するので、大量のグラスウールが必要になり、厚さも50mmから300mmになってしまいます。けれど断熱塗料は、塗料の中にセラミックビーズを大量に含ませ、塗膜をセラミックコーティングすることによって断熱効果を生み出します。そのためわずか0.5mmほどの塗膜で断熱効果を発揮します。 通常の塗料と同じく、スプレーやローラーで塗って施工します。 建物の温度を一定に保つ効果があることから、冷暖房費の節減に繋がる、という効果があります。

■遮熱塗料
遮熱塗料は、5から6年前から販売されるようになった、新しい塗料です。 建物の屋根や屋上、また壁やベランダなどに塗ることにより、太陽光線の赤外線を反射し、表面温度上昇を抑える効果のある塗料です。その結果建物内の温度上昇を抑制し、冷房費の節減に繋がるので、節電効果が見込めます。 太陽光を反射する仕組みなので、日光の反射率が高い色相、低い色相があります。またその仕組み上、断熱塗料とは違い、保温・断熱効果はありません。 遮熱塗料という、塗料グレードがあるわけではなく、各グレード(アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素)の塗料に、遮熱成分であるセラミックをつけ加えたものが、遮熱塗料といわれるものです。 屋上緑化と屋根への遮熱塗料は、どちらも建物内を涼しくするという効果を狙ったものですが、屋上緑化は手間がかかり屋根への重量もあるので、遮熱塗料は同じような省エネ効果があり手軽にできるので、最近注目されています。